車椅子の天才物理学者、ホーキング博士のビッククエスチョンが面白かったのでレビューします。
まずビッククエスチョンとは何だろうか?
本書では以下の10個の事柄を人類の難問、ビッククエスチョンと定義している。
1 神は存在するのか?
2 宇宙はどのように始まったのか?
3 宇宙には人間のほかにも知的生命が存在するのか?
4 未来を予言することはできるのか?
5 ブラックホールの内部には何があるのか?
6 タイムトラベルは可能なのか?
7 人間は地球で生きていくべきなのか?
8 宇宙に植民地を建設するべきなのか?
9 人工知能は人間より賢くなるのか?
10 より良い未来のために何ができるのか?
非常に興味のある問いですよね?
ただしこの本は非常に難しくもあります。
初心者向けに難しい言葉をなるべくつかわないような努力をしているとはいえ、やはり専門的な言葉は出てきますし、科学に疎い人には理解できないことも多く書かれています。
では科学に疎い人は読むべきではないのでしょうか?
私はそうは思いません。
私のような一般人では理解できないところが多々ありますが、本書を読み進めていくとホーキング博士の考える宇宙論やAIとの今後の人類の付き合い方の考察、控えめで温厚な人柄に等に惹かれ、どんどんページをめくってしまのです。
彼は本書を通して
「勇気を持とう。知りたがりになろう。確固たる意志を持とう。そして困難を乗り越えてほしい。それはできることなのだから」と言っています。
ALS(筋委縮性捜索硬化症)という徐々に運動や会話ができなくなる難病に侵されても科学者になるという小さいころからの夢を叶え、世界一有名な科学者になった彼の言葉はとても考えさせられますね。
私はこの本を読んだことで、とても前向きな気持ちになりました。
まだ読んだことのない方はぜひ手に取って一読してみてはいかがでしょうか?
けして読んだことを後悔しない一冊になっていると思います。
ホーキング博士の本は他にも沢山出ているので、以下にまとめておきます。気になった方は是非。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: 文庫
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- 作者: スティーヴンホーキング,ルーシーホーキング,佐藤勝彦,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2008/02/09
- メディア: ハードカバー
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