東野圭吾名作10選!おすすめ順にランキング。

 

 

 

東野圭吾さんと言えば日本を代表する作家です。作品にはドラマ化映画化されたものが多数あり知らない人は少ないと思いますが、私の知人には一度も東野圭吾さんの作品を読んだことがない人がいます。

 

そこで今回は『東野圭吾さんの作品を読んだことがない!』という人たちに向けてランキング形式で、おススメをしていきたいと思います。個人的に面白かった順なので、東野圭吾ファンの方は納得いかなかったりすると思いますが、今回は東野圭吾さんの作品を読んだことない人達に向けての個人的なランキングなので、ご了承下さい。

 

では早速ですが1位から発表していきたいと思います。

 

第1位

容疑者xの献身 

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

 

この作品は映画化もされたので有名ですよね。私は映画も小説も両方見ましたが本で読むほうが断然によかったです。

理由の一つとして、登場してくる人物が本と映画でイメージが違いすぎるからです。例えば作者である東野圭吾さんは主人公の湯川博士(別名ガリレオ先生)のことを俳優の佐野四郎さんをイメージしていたらしいのですが、ドラマと映画では福山雅治さんが演じています。どちらも素敵な俳優ですが少しカッコ良すぎますよね・・・それからこの作品の犯人も根暗で小太りであだ名が「だるま」と言われるような人なのに映画では堤真一さんが演じています。

もちろん映画も楽しめましたけどもう少し作品に忠実にしてほしかったのが本音ですかね。

肝心の作品の内容としては、ネタバレにならない範囲でざっくり言うと、【 主人公の福山雅治さん演じる湯川博士が学生時代に天才と感じ、唯一同じレベルで話せる相手だった堤真一さん演じる石神哲哉(通称だるまの石神)の完全犯罪を暴いていく】ストーリーとなっています。

なぜ石神は犯罪を犯したのか?という動機も物語の重要な核となり、この動機から感動のラストが生まれます。

とにかく私は最終場面では涙を堪えながらページをめくったのを覚えています。読んで絶対に後悔しない作品だと思いますので、まだ読んでない方はこれを機会に是非、読んでみてはいかがでしょうか?

 

第2位

秘密 

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

 

 この作品は、かなり古い作品ですが広末良子さん主演で映画化されていますね。

この作品は私が小説にのめり込んでいくキッカケとなった作品なので、とても思い入れがあります。

大まかな話としては【主人公>杉田平介39歳。妻・直子と11歳の娘・藻奈美との3人で暮らしていた。1985年冬、直子の実家に行くために、直子と藻奈美の2人が乗ったスキーバスが崖から転落してしまう。直子と藻奈美は病院に運ばれたものの、直子は死亡してしまい、藻奈美は一時は回復不能といわれたにもかかわらず、奇跡的に助かる。しかしそれは、仮死状態になった娘・藻奈美の身体に、死んでしまった妻・直子の魂が宿っていたのだった。藻奈美の身体に宿った直子に、平介は戸惑いながらも周囲には決してバレないように生活する。やがて月日はたち、娘の身体に宿った妻との生活に、次第に心のずれが生じてくる。そして直子は、医学部を目指して進学校とされる高校を受験し、見事合格する。奇妙な2人の生活が限界を迎えたある日、長らく消えていた藻奈美の意識が再びあらわれるのだった。】という感じです※ウィキペディアから引用しました。

 

あらすじだけざっくり見ると突拍子もない話で興ざめしてしまいそうな話に思えますよね。でも東野圭吾さんの筆力なのでしょうか?とてもリアルで苦労せずに物語にのめり込んでいける作品です。

私はこの作品で初めて、物語の人物に感情移入し、嫉妬したり悲しんだりする経験をしました。詳しくはネタバレになるので控えますが、この作品もラストに感動的な場面があり、読後感はとても幸せな気持ちになれます。少し古い作品なのですが、絶対に面白いので見てない方は是非読んでみてください。

 

第3位

  ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
 

 【悩み事相談を引き受けてくれる店での、時空を超えた手紙のやり取りとり。時を超えて、あちらこちらの登場人物たちが繋がるお話】です。

東野圭吾さんの凄いところは、こういうファンタジー系でも現実味を失わないストーリー運びですよね。並みの作家さんなら興醒めしそうなところでも見事に世界観に浸透させてくれます。

またこの物語は伏線回収がお見事で、とても心温まる作品となっています。ミステリー好きの私が3位に上げるほどなので是非、まだ読んだことのない方は手に取ってみてください。

 

 

第4位

さまよう刃

さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃 (角川文庫)

 

 おおまかならあらすじは【娘を未成年の少年にレイプ事件で殺された父親長峰が、一人を殺し、逃げたもう一人の犯人を追う。更生させるための少年法では、被害者の気持ちは納得できない。主犯の少年二人、嫌々ながらも逆らうと怖いので言いなりになる少年、長峰に犯人の足跡を知らせる謎の電話、長野のペンションで知り合った息子を亡くした女性の協力、長峰と同じく娘を亡くしたタクシー運転手と雑誌記者、事件を追う刑事の中にも葛藤がある。法律は完璧ではない。悲しい結末】※2019カドフェスより

 

あらすじにもあるように娘をレイプされたことから物語が始まり悲しい結末がまっています。ですが、けっして読後感は悪くありません。そこが東野圭吾さんの凄いところではないでしょうか。

重たいテーマではありますが「正義とは何か」を考えさせられる良書なので是非一読してみてはいかがでしょうか。

 

第5位 

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

 

加賀恭一郎シリーズのラストにあたる作品です。

このシリーズは主人公の加賀恭一郎がかっこいいんですよね。ファンの方も沢山いるのではないでしょうか?ドラマにもなっていますね(阿部寛さん主演

この作品では加賀恭一郎の母親の失踪ならびに孤独死の謎が明らかになるのですがミステリーとして面白いし、人間ドラマとしても最高でした。因みにですが東野圭吾さんの新書の希望の糸は加賀恭一郎の従弟にあたる刑事が主役ですが、加賀恭一郎も重要なわき役として登場します。ファンにとっては嬉しい一冊となってますので、気になった方はあわせてみていただければと思います。

 第6位 

新参者

新参者 (講談社文庫)

新参者 (講談社文庫)

 

 加賀恭一郎シリーズの8作目です。

この作品は事件を解決するだけじゃなく、そこから派生したあれこれも解決……と言えばいいでしょうか。読んでて胸が温かくなる作品です。真犯人の動機についてはなんともやりきれない思にものなりますが、読みやすくて世界に入り込めてとても面白いです。加賀恭一郎シリーズでは誰に聞いても必ず人気上位に入ってくる作品ですね。

 

 

第7位

宿命 

宿命 (講談社文庫)

宿命 (講談社文庫)

 

 1993年に出版された古い作品です。

おおまかなあらすじ【高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前二十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、くしくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼馴染の二人が宿命の対決を果たすとき、あまりにも皮肉で感動的な結末が用意される。

 この作品のトリックには感心しましたが、何といっても最後の一文には鳥肌がたちました。それに伏線の回収がお見事なので、さすが東野圭吾って感じですかね。

 

 

第8位

時生

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

 

病気で今にも死にそうな時生(トキオ)が時空を超えて父の若かりし頃にタイムスリップしダメ男の父を構成させていく物語 】

あらすじだけ見ると陳腐な物語に思えますが、東野圭吾さんにかかれば素晴らしい作品になりますね。ページ数が多いにもかかわらずサクッと読めて温かい気持ちになる良書です。どちらかといえば女性に人気があるように思えますが男性が読んでも楽しめる一冊になっています。

 

第9位

殺人の門 

殺人の門

殺人の門

 

 この作品は特にミステリーというわけではなく、珍しいトリックなどもありません。一人の男が幼馴染に人生を支配され、もがいていく様が淡々と描かれています。

東野圭吾さんの作品の中でも異質ではないでしょうか。ただ私はリアルな世界観に魅了され没頭して読了したのを覚えています。東野圭吾さん初心者にお勧めできるかと言われると微妙なところですが、とても印象深い作品だったので9位にさせていただきました。

 

第10位

プラチナデータ

 

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

 

あらすじ【遺伝子情報から、DNAを割りだし犯人を特定するシステムの開発者が殺された。特殊解析研究所の主任、神楽龍平は現場に残された証拠から解析を進めるが、そこで上がってきた顔写真は神楽そのものだった。当人に覚えは無かったが、弁明の余地は現段階で無いと判断した神楽は逃亡を図る。どうやら神楽は二重人格だったようだが、それと事件の関連とは、犯人はいったい誰なのか。】 

DNAがテーマとなっており、理系出身の東野圭吾さんの得意分野が存分にいかされた作品ですね。

 

まとめ

以上で私の中のベストテンとさせていただきますが、このランキングでは納得いかない方も沢山いると思います。例えば東野圭吾さんの代表作と言っても過言ではない「白夜行」がはいっていなかったり(※とても面白いです。私の中でベストテン入りしなかっただけです)加賀恭一郎シリーズで他に面白いものがある!という方もいるでしょう。

ですがあくまでも個人的なランキングなので参考程度に考えていただければと思います。

因みにですが私が思う、東野圭吾さんの凄いところはハズレが少ないところだと思います。必ずと言っていいほど平均点以上の作品を出してくれるので購入するときの安心感がほかの作家さんと比べて全然違うんですよね。 これからも素晴らしい作品を出してくれると思うので、いい作品が出れば随時、紹介していこうと思います。以上。