本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさん作の「そして、バトンは渡された」はミステリ好きの30代男性が読んでも楽しめるのか?読んだのでレビューします。
2019年の本屋大賞は瀬尾まいこさん作の「そして、バトンは渡された」が受賞しました。
私はミステリー好きなので正直そこまで興味はなかったのですが、知人に勧められたので読んでみることにしました。結論から言うと非常に満足のいく作品でした。もちろん、ミステリーすきとしては物足りない面もありましたが、30代の男性でも楽しめる作品だと思います。
以下、ネタバレにならないように個人的によかった点と悪かった点を挙げていこうと思います。
まず良かった点👇
⑴非常に読みやすいです。
・文章がスラスラ読めます。瀬尾まいこさんの作品は初めて読んだのですが、文体がなめらかでスッと世界観に入れ込めました。
⑵感情移入しやすいです。
・主人公の成長が楽しみになり、イジメにあってる場面などでは感情移入して一緒に悲しんだり悔しい気持ちになります。また主人公の女性に感情移入するだけでなく、その父親(義理)の気持ちにもなり、子を思う父親は、こんな気持ちなのかな?とか思ったりもしました。※私に子供がいないため
⑶最後の章で感動する
・ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最後の章だけ今までの章と違う感じになります。 その場面がとても感動的で読後感が非常に良く満たされた気持ちになります。ありがちなハッピーエンドの小説を見ると私的には冷めた気持ちになるのですが、この作品はハッピーエンドでありながらも、辟易とした冷めた気持ちにならずに満足いく締めくくりでした。
次に悪かった点👇
⑴展開が平坦
・私のようなミステリ好きにはハラハラするような展開が少なく少し刺激がたりなく思えるかもしれません。
⑵男性に勧めにくい
・もし私が知人に進めるとしても、どちらかというと女性向けの小説で男性が皆好きとは言いにくいように思えます。もちろん私は満足しましたが、相対的にみて女性向けのような気がしました。
まとめ
以上が私の感想になりますがミステリ好きの私でも楽しめましたし、とても満足のいく作品でした。100点満点で点数をつけるとすれば76点くらいでしょうか?もちろん感想は人それぞれですし他の人が見れば満点の作品かもしれませんよね。因みに私の好きな作家は横山秀夫さん、伊坂幸太郎さん、柚月裕子さん、高野和明さん、東野圭吾さん等になります。好みが合わない方もいると思いますので参考程度にしてもらえればと思います。では(^_^)